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江見駅の背後、白浜城を髣髴とさせる屹立した山が江見根古屋城。細い尾根が枝状に分かれ、そのそれぞれに高度な遺構を持つ、恐るべき城郭。 |
登り口がわからず、その辺から取り付いてみたが、急斜面な上に滑りやすく、おまけにさっきまで止んでた雨が降り始める。雨だけはヤメテ〜!! |
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目出度く主郭に到達しました。ここにはかつて八幡社があり、しかもそれが倒壊して凄まじい姿を晒していましたが(余湖くんのホームページ参照)、今では綺麗に撤去されていました。 |
主郭といっても、多少広い削平地という程度で、そんなに大きなものではありません。そもそも登城路を登り切ってすぐ主郭っていうのも「?」ではあります。 |
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主郭から北へ伸びる尾根を伝ってすぐ目に入るドでかい堀切。こんなスゴい堀切は安房では見たこと無い! |
いやとにかくこの堀切はすごい。後述の石塁&削崖とあわせて、江見根古屋城一番の見所といってもいいでしょう。 |
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堀底から。写真で見るよりずっと迫力があります。 |
しかもこの堀切は両側が長大な竪堀になっています。言葉にすると平凡ですが、とにかく一見の価値、大いにあり! |
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北に向かう尾根上にあった井戸?単なるヤマイモ掘った痕かもしれないけど。。。 |
北尾根の特徴的な遺構、削崖と竪堀のセット。写真左側は掘り下げられておらず、1.5mほどの段差のみ。両側には竪堀が下りています。里見番所の竪堀と構造が似ています。 |
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北に伸びる尾根が二方向に分岐する付近、尾根筋は非常に狭く、一騎掛けのようです。 |
左写真の尾根の分岐点は綺麗に三段に削平されています。主郭以外では唯一、削平地らしい削平地に見えます。 |
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三段削平から西に伸びる尾根の垂直削崖。尾根の岩盤をコの字にくり抜いた大迫力の遺構。 |
そして石積み!まさか後世のものじゃないよなあ・・・間違いなく自然地形でもないし、安房最大、いや千葉県最大の石積み遺構か!? |
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周囲にも崩れた石積みが多く見られました。また表土に覆われている下にも、多くの石が見られました。かなり本格的な「石垣」だったのかも・・・!? |
西尾根の周囲の斜面。どこもかしこも急斜面。さらに削崖で尾根筋を切り立てているから、敵も取り付きようがないでしょう。 |
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西尾根を下った先端の小規模な堀切&竪堀が一応の西の端か。 |
今度は三段削平の北側の尾根へ。最初に現れる堀切が城域の北限か。 |
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右上の北尾根の竪堀。この先さらに概念図では遺構が続くのですが、行ってみるとどれも判然とせず、一応この日のメンバーの結論は「ここまでが城域」となりました。 |
今度は主郭に戻って東側の尾根へ。ここもまず小規模な堀切と、北側に下りる竪堀があります。 |
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東尾根先端付近の堀切は、尾根先端部をぐるりと取り囲む横堀状の遺構。この地方では珍しい形態です。 |
しかも左写真の横堀状の堀はそのまま斜面を竪堀となって下っていきます。 |
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東尾根先端付近にも規模の大きい垂直削崖が見られます。里見&正木系城郭の特徴がよく出ている遺構ではないでしょうか。 |
最後は小竹の藪を突っ切って下山。車に戻る途中、「九頭竜やぐら」背後のトンネルの尾根上に堀切を発見。「九頭竜やぐら」経由で登ってみると。。。 |
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「九頭竜やぐら」背後の堀切は、堀切というよりも、古道の切通しのようです。トンネル開通前は、この尾根を切通しで通過していたのでしょう。 |
お城の東から南へ流れる深い谷。天然の水堀です。美しい滝などもあるのですが、実はなんと不法投棄の山が!怪しからん!不明な城主になり代わって、ワシが下手人を成敗してくれるわ! |