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那珂川に面した比高30ほどの台地にある小場城。附近は室町期に分家した佐竹氏の城館が密集しています。小場城はこの那珂川の交通監視のための重要拠点だったでしょう。 |
まず目に付くのが主郭北側の大きな空堀1。道路沿いには解説板などもあります。 |
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「御用日記」にある「土橋」というのはここだったかもなあ。T郭の中は民家の敷地になっていますので見学の際は必ず一声かけましょう。 |
主郭東側の堀。道路になっていますが痕跡は明瞭です。 |
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主郭の北側から西側にかけては土塁もよく残っています。 |
主郭南、「御城(U)」との間の大きな空堀。途中埋められたりしていて分かりにくいですが、鉤型に大きく屈曲しています。 |
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U郭(御城)はすっかり畑に。中世城郭で言う「御城」というのは本丸のことを指す場合が多いのですが、このお城では「本城」が主郭、「御城」はその下位の曲輪ということになります。 |
台地先端の「西城」(V郭)は民家が立て込んでいて全体像が掴みにくい。通常は台地先端に主郭を置くのが定石ですが、台地先端が下がっているため「本城」の下位の曲輪と考えられます。 |
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こちらはW曲輪「中城」、こちらも畑で明瞭な遺構はほとんどありません。「御用日記」で言うところの稲荷社というのも分からなかったなあ・・・。 |
こちらはX曲輪「「城内」と「根古屋」の間の堀3。ここが「御用日記」の「三重堀」だったところかもしれません。 |
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堀3に面した土塁。櫓台状になっていて上には小さな祠が祀られていました。 |
北側の谷津は自然地形ではありますが、一部に「水堀だったかも」と思わせるような痕跡もあります。 |