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久米城遠景。標高100m、比高70m程度ではありますが、城域は3つの峰に跨っていて広大、さらに支尾根や谷が入り組んで、高さの割には要害堅固なお城です。 |
アプローチするには久米集落の鹿島神社参道から登るのがよいでしょう。 |
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城下の集落も周囲の低地より2-3m高く、いかにも根古屋集落的な感じがします。 |
参道を登っていくと、堀状の通路を通ります。ここは本来堀切(堀1)だったと思われます。この西側にも数段の曲輪があります。 |
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U曲輪には鹿島神社が鎮座しており、ここまでは楽々登れます。一見主郭にも見えますが、実際の主郭はこの背後の一段高い部分になります。 |
いかなる猛者も突破不能と思われる地球上最大級のヤブと化している主郭T.。無理に突破しようとしても身動きが取れなくなるのがオチなので、裏手に回るには北か南の帯曲輪を通りましょう。 |
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その主郭裏手にはお決まりの堀切2があります。 |
さらに東に延びる尾根には堀切3が。ここは規模が大きく、本来の城域端を示す堀だったと思われます。土橋も明瞭です。 |
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南へ向かう尾根には小規模な堀がポコポコと続きます。写真は堀4、5のあたり。もっと大きな堀でバッサリやればいいのに。 |
南の峰に到る途中には小規模な曲輪Wがあり、ここからも支尾根が派生しています。 |
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曲輪Wの裏手の二重堀切6・7。しかしここも小さいなあ。役に立つんだろうか、こんなので・・・。 |
隊列は堀切10を越えて南城の中核部へ。ヤブでもどこでも整然とした隊列が続く。 |
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このお城最大の見所である南城の周囲の横堀14。このお城で横堀があるのはここだけです。 |
横堀14の土橋。向こう側にはさらに曲輪Yがあります。 |
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南城は堀切も比較的ピリッとしています。ここは堀12で、小規模な堀13と二重堀切になっています。 |
さらに南へ80mほどの尾根上にも小規模な堀切15、16が。いったい堀切はいくつあるんだろう?この先にも平場があるものの城域と看做すかどうかは微妙です。 |
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いったんUに戻り、北側の谷津を越えて西城(竜貝城)へ。この大きな谷津が天然の堀切になっています。 |
左写真の谷津の西側はすさまじい急崖の谷になっており、足場も大変悪いので落ちないように気をつけましょう! |
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西城の主郭に当たる曲輪Zにはなにやらのアンテナが。ここはTよりも微妙に標高が高く、むしろオリジナル久米城はこちら側だったかもしれません。 |
さらに北にも遺構が続くのだが、あまりの倒木とヤブの酷さに堀17にて撤退開始。 |
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西城は比較的大きな曲輪が段々になっており、それぞれが明瞭な堀切で区切られています。写真は堀18。 |
西城の土塁。土塁は北側にのみ存在します。山入勢の攻撃に備えたものなんでしょうか。 |
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さらに堀19。「堀はもういい!」ってか? |
西城の南側、谷に面した側には数段の腰曲輪が連続します。 |