岩櫃城散策(1) 

岩櫃城平面図(左)・鳥瞰図(右)

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吾妻川を挟んで対岸、南側から眺める岩櫃山と岩櫃城。天険の岩峰、岩櫃山にどうしても目が行ってしまいますが、岩櫃城本体は東側の峰続きにあります。

郷原駅附近から見上げる岩櫃山の大絶壁。いずれはこっちも登ってみたいものです。ちょっと恐そうですが・・・。

不動沢を挟んで東岸にある支城、柳沢城から見る岩櫃城。手前のこんもりした杉林の山が岩櫃城です。

岩櫃城直下の平沢集落から見る。ここから見るとせいぜい80mほどの丘陵ですが、この平沢集落自体が高所にあるため、吾妻街道からは200mほどの比高差があります。 岩櫃城牙城の入口にあたる「城の口」。
城の口の脇には埋まって浅くはなっていますが、山麓を取り巻く横堀(堀11)があります。 岩櫃城の三ノ丸にあたる「中城(V)」、ただ頂部以外は全体に傾斜地で、どこまで曲輪として用いられていたかは疑問ではあります。
堀4の竪堀が主郭方面へと向かう見学路になっており、登りきったところでは横堀に変化します。 二ノ丸(U曲輪)は三方に竪堀が延びる、防御世攻撃の中枢となる場所。
主郭とU曲輪の間を分断する堀1。浅い横堀からはじまって、南に向けてどんどん傾斜していきます。 その堀1が長大な竪堀に変化したところを主郭から見る。以前は木で覆われていましたが今では綺麗に伐採されていました。
その堀1を主郭南の帯曲輪から。鉤の手に屈曲している様子がわかります。 主郭(T曲輪)は居館(いだて)と呼ばれ、東側が一段高くなっています。隅には櫓台もあります。
岩櫃城本丸址の碑。ときにはカモシカが遊びに来ていたりするそうです。 主郭の北側には高さ2m弱ほどの武者走り状の土塁が続いています。
主郭の北西端に位置する北枡形。「水曲輪」からの経路と繋がっています。 水曲輪から主郭へ向かう途中にある「一の木戸」。名前からすると、こちらが大手だったのだろうか?
主郭の南側、帯曲輪のさらに下に横たわる長大な横堀8。両端で竪堀と接続しています。 主郭南西方面の「南枡形」。主郭への虎口というよりも、堀8と帯曲輪の間の接続を意図しているように思います。
城郭遺構かどうか判断に迷いましたが、堀と解釈した堀12。このあたりは主郭背後、岩櫃山方面を守る隠し曲輪のようにも見えます。 主郭よりもさらに高い場所にあるY曲輪(手前)とZ曲輪(奥)。明らかに削平されており、城域の一部でしょう。烽火などに使われたと推測します。

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