岩櫃城散策(2) 

岩櫃城平面図(左)・鳥瞰図(右)

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堀4から南の斜面に逸れたところにある堀9。二本の竪堀を繋ぐ横堀です。しかしヤブが。。。 ヤブを掻き分け掻き分け、竪堀3を降りてみました。「海野屋敷」方面に繋がっています。
その「海野屋敷」ですが、果樹園になっており、屋敷跡らしい部分はよくわかりませんでした。 こちらはU曲輪東側の山林の中にある横堀10。ここから、怒涛のように堀が見えてきます。

竪堀5と竪堀6を結ぶ、堀7。竪堀でも横堀でもない、斜面に対して斜めに延びる堀。こんなの見たことない!

その堀7と堀5の合流点。こういった「繋ぎの堀」の存在こそがこのお城の最大の特徴といえます。

北に向かって山腹を駆け下りる長大な竪堀6。スゴイ。ここは絶対来る価値がある。 その竪堀6を仰ぎ見る。群馬県には竪堀のスゴイお城が多いけど、この堀もまた格別。
そして東側の遺構群の主軸をなす大竪堀5。山頂附近ではまず大きな竪堀としてスタート。 堀5は堀7と合流して、数度の屈曲を繰り返しながら徐々に傾斜が緩やかになって行きます。
堀5は「城の口」から「中城」に向かう見学路と交差するあたりでは完全に横堀に変化します。そして・・・ さらに堀1は向きを北に変え、急角度の竪堀になって山腹へ向かいます。このお城の堀はこんなふうに竪堀とも横堀ともつかないものが多いのです。
堀5の途中にあった小高い土塁、よくよく見ると三条ほどの土塁が並ぶ、畝状の施設であるようです。狙いはよく分かりません。 一旦山麓へ戻り、堀11を水曲輪へ向かいます。途中、大きな横矢になっています。

その堀11の横矢の頭上から落っこちてくる堀6。まごついている敵を頭上から撃滅!

背後の沢からの水を汲んだと思われる水曲輪(X)。数段の削平地が連なっています。しかし看板が錆びていて肝心のところが読めん・・・。

「城の口」の東に位置する台地が出丸である「天狗の丸」。真田忍者の拠点だった、ともいわれます。

その天狗の丸の台地の上。だだっ広い畑と岩櫃神社があるほかは、目立った城郭遺構はなさそうでした。

擂鉢状の高原盆地に広がる平沢集落。この集落自体が高い防御性を持っています。

平沢集落を貫流する沢。数本の沢がありますが、これも堀の一部とみなすかどうかは何とも微妙なところです。

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