春日山城散策(3)

(千貫門〜春日山神社〜御屋敷〜林泉寺)

春日山城1(大手道・南三ノ丸・柿崎屋敷・堀切群)

春日山城2(実城・直江屋敷・二ノ丸・三ノ丸)

春日山城3(千貫門・春日山神社・御屋敷・林泉寺)

東城砦・監物堀

春日山城バーチャルマップ

春日山城鳥瞰図
※クリックすると拡大します。

なおこの図の作図にあたっては、「図説中世の越後」(大家健/野島出版)の大家健氏の縄張り図ほかを参考にした。

 

一応「搦手」とされる場所ですが、搦手っていう場所じゃないような。むしろ「大手」ではないでしょうかね。 「上杉少弼入道屋敷」だというのですが、これって誰のことなんでしょう?定実?憲政?
千貫門脇の二重堀切(堀10、11)は規模も大きく造形も素晴らしく、見ごたえがあります。 しかし、この堀底を通路と間違わせて敵を谷に追い込む、というのはちょっと考えにくいなあ・・・。
いかにも重厚な千貫門。いろいろ変遷はあったにしても、やはり本来の大手門がここだと考えたい。 おなじみ、春日山神社は一大観光地。表向きの政所や「老母屋敷」などがあったといいます。お土産屋さんも並んでいるので、お買い物はこのあたりでどうぞ。
「馬場」手前の土塁上に立つ上杉謙信公。絵になるスポットのひとつです。 謙信公はいまでも越後を見つめつづけている。
お土産屋・茶屋などが並んでいる区画が「馬場」、かつては堀切で分断されていましたが、堀切は今では埋められて道路になっています。 春日山神社から北東方面へ降りると「右近畑」「御屋敷」などの広い屋敷地が広がります。城主居館はこのあたりにあったようです。
ちょっと正確な位置がわからなかったのですが、だいたいこのあたりだろう、と目星をつけた「黒金門」附近。 山麓の泥田堀「蓮堀」。数年前は本当に蓮田でしたが、今では小公園風に整備されてしまって、ちょっと残念な気も。
前回改修工事で拝めなかった林泉寺山門。春日山城の搦手門を移築したものと伝わる。改修によってちょっと屋根が新しくなったのがナンですが、こうして拝めて光栄です。 林泉寺の謙信公墓所。謙信は七歳で林泉寺に入り、天室光育の薫陶を受けた。本廟所は景勝の時代に米沢に移されたので、ここには五輪塔があるのみ。背後にひっそりと「影武者」荒川伊豆守のお墓があるのにも注目。
こちらは謙信の父・為景と祖父・能景の墓所。とくに為景はある意味、謙信以上にエネルギッシュな戦国大名だtったといえるでしょう。 同じく林泉寺の川中島戦没者供養塔。ここの墓所にはその他に近世堀氏の墓所などもあり。ソレガシのような抹香くさいお墓参りファンにも嬉しいところです。

春日山城1(大手道・南三ノ丸・柿崎屋敷・堀切群)

春日山城2(実城・直江屋敷・二ノ丸・三ノ丸)

春日山城3(千貫門・春日山神社・御屋敷・林泉寺)

東城砦・監物堀

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