春日山城散策(2)

(景勝屋敷〜大井戸〜実城・毘沙門堂〜直江屋敷・二ノ丸・景虎屋敷)

春日山城1(大手道・南三ノ丸・柿崎屋敷・堀切群)

春日山城2(実城・直江屋敷・二ノ丸・三ノ丸)

春日山城3(千貫門・春日山神社・御屋敷・林泉寺)

東城砦・監物堀

春日山城バーチャルマップ

春日山城鳥瞰図
※クリックすると拡大します。

なおこの図の作図にあたっては、「図説中世の越後」(大家健/野島出版)の大家健氏の縄張り図ほかを参考にした。

 

本丸から二重堀切を挟んだ背後の上杉景勝屋敷(Y)。三郎景虎ファンにとっては「敵地」に等しい場所でしょう。。。 景勝屋敷と実城を隔てる二重堀切(堀6、7)。この堀切に挟まれた場所は「橋台」とされ、曳き橋がかかっていたとされています。
山城としては全国でも最大級の大井戸。今でも満々と水を湛え、涸れることはありません。 いよいよ本丸(T)。間に浅い堀切8を挟んで二つの区画に分かれています。
松の古木が芸術的な「天守台(Tb)」。天守、と呼べるものがあったかどうかは疑問ですが、象徴的な建物はあったかもしれません。 今回ご一緒いただいたメンバーと記念撮影。みなさん、ありがとうございました!

本丸より、眼前に広がる頸城平野の風景。この日はちょっと空気が霞んでいましたが、本来であれば霊峰米山や青々とした日本海、横たわる佐渡島などが見えるはずです。往時の春日山城下町は六千軒ともいわれる民家が並んでいたとか。上越市街地の風景にその名残を感じることができるかな。

実城から二ノ丸、三ノ丸を見下ろす。 本丸の北の区画(U)は諏訪堂・護摩堂などが並ぶ宗教的な空間。実質的には二ノ丸に相当するでしょう。
本来の位置とは違い、不識院跡に隣接して復元された毘沙門堂。オンベイシラマンダヤソワカ・・・。 「お花畑」は薬草園。呑み過ぎ注意報(警報?)の謙信の二日酔い対策の薬草などが栽培されていたかも。
尾根の先端に位置する直江屋敷(V)。智将・直江山城守兼続の屋敷という。兼続が活躍したのは景勝の時代だが、謙信時代も大和守実綱らの屋敷があったのかも。実質三ノ丸に相当するでしょう。 「台所」「御二階」などがあったという二ノ丸(W)。「笹井戸」もあるらしいですが場所はよくわかりませんでした。
二ノ丸・三ノ丸の脇の堀9は自然地形に手を加えた竪堀。但馬谷に深く落ち込んでいきます。 春日山城で一番立派な土塁に囲まれた「米蔵(X)」。重厚な土塁は米蔵というより弾薬庫を思わせる。
いまや聖地と化しつつある三郎景虎屋敷。 景虎屋敷から実城を見上げる。景勝は実城からここへバンバン鉄砲を打ち込んだという。景勝って結構ひどい事平気でやるよなあ・・・。
屈曲しながら登る三郎景虎屋敷の虎口。結構好きなところです。 川中島で名をはせた勇将・甘粕近江守長重屋敷。

春日山城1(大手道・南三ノ丸・柿崎屋敷・堀切群)

春日山城2(実城・直江屋敷・二ノ丸・三ノ丸)

春日山城3(千貫門・春日山神社・御屋敷・林泉寺)

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