攻城雑記その13

ゴミ不法投棄撲滅宣言

13/03/04

別に史跡に限ったことではないのですが、不法投棄のゴミの多さに閉口することが少なくありません。カンやタバコの吸殻などはまだかわいいほうで、家庭ゴミから家電製品、果ては原付バイク、フスマ、布団・・・。わざわざこんなものを持ってくる神経(その労力を含めて)が理解できません。誰かが捨てると、かならずマネをするヤカラが出てきて、例えば土気城のクラン坂下のように、あきらかに一人や二人でやったわけじゃないゴミの山が出来上がったりします。

史跡というものは、壊されたら二度ともとの姿に戻ることはありません。この史跡を後世に残すことは、僕たち歴史好きな人間だけでなく、同じ時代を生きているすべての人間にとっての義務であると思うのですがいかがでしょう?子供たちに「これが○○氏の本拠、△△城の堀です」って説明しても、それが汚ならしいゴミの山だったら、もうそれは説得力を持たないですよね。いや、不法投棄のゴミだけじゃくて、乱開発や産廃などの「合法ゴミ」(これも大概、不法投棄とワンセットだが)も含めて、の話です。ただ、土地利用の問題や産廃処理の話まで膨らむと、なかなか僕たちレベルの一個人だけの力じゃいかんともしがたいことが多いのですが、ゴミ問題に関しては我々個人レベルでも「心がけ」ひとつでできそうなことがたくさんあると思います。

とにかく、史跡に限らず、そこらへんに「ポイポイ」ゴミを捨てる悪習慣を断ち切るところから始めたいですね。いや、恥ずかしながら自分も、タバコのポイ捨て、してました。でも、あるときにそれがものすごく「恥ずかしいこと」であるということに気付いて、今では携帯吸殻入れを持ち歩いています。史跡なんかでは延焼や山火事が怖いので、タバコは吸いません。で、このタバコのポイ捨ての感覚と、史跡に原チャリ捨てちゃう感覚は、モノの大小の差や程度、場所の差こそあれ、本質的なところはきっと同じだと思っています。つまり、普段からゴミを適切に処理できないヤカラは、きっと史跡も汚すに違いない、と。だから自分がポイ捨てしてたことがなおさら恥ずかしいことだと感じるんですが。。。とにかく、普段からゴミをきちんと捨てるという基本的な習慣をつける、つけさせることが第一歩じゃないかと感じるわけです。それが史跡であれ、街中であれ、高速道路の中央分離帯であれ、そこにゴミを「ポイ」してしまうことの恥ずかしさを、徹底的に叩き込まなくてはなりません。そこらへんに「ポイ」してるところを信長あたりに見られたら、次の瞬間には首と胴体が離れてるかもしれませんし。

今、僕たちが暮らしているこの時代のこの街も、なんかのはずみで「史跡」になっちゃうかもしれない。何百年、何千年後の人類がそれを発掘したらゴミだらけで、「21世紀の人類はゴミを街の中に捨てていた」なんていう説が定着したらイヤですよね。だから、普段からの心がけが大切です。ぜひ身の回りのゴミの問題もあわせて考えてみてください。俺も反省しなきゃっ!

そういうわけで、過去の反省と懺悔の意味も含めて「ゴミ不法投棄撲滅運動」に賛同させてもらうことにしました。今後、もし僕が史跡や街に不法投棄したところを見た人がいたら、その人に指差されて嘲われても、信長に斬られても、文句は言いませんっ!(宣言)

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