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生まれてこの方、何度見たか数え切れない景色、通称「蔵王山」の姿。これでも土採りや果樹園造成などで大きく様変わりしているのだ・・・・。 |
蔵王権現跡は山城も含め、「奥山荘城館遺跡」として国指定史跡です。この参道も歴史ある道、として立派な史跡なのです。 |
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参道を15分ほど登ると最初の堀切(堀切1)が現れます。ここは堀切というよりも、尾根を土橋状に削り残した竪堀という方が正しいかもしれません。いよいよ城域です。 |
急斜面を一気に上ると、「蔵王山城跡」の標柱が建つ曲輪Tに達します。一応主郭ではありますが、掘立小屋一棟が建つかどうか、という狭さ。ところで、標柱の「345m」って、間違ってませんか?? |
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ちょっと分かりづらいですが、桟敷段状の小曲輪群です。基本的に建物は建てられず、柵を巡らせるのが精一杯、鉄砲戦などは全く考慮されていない、旧い形式の城郭であることがわかります。 |
西側の尾根続きの堀切2。堀切といっても掘り下げているのはせいぜい1mくらい。あとは急斜面の塁壁頼みという感じ。ここらへんはちょっとしたヤブ、新年早々初ヤブレンジャーしてしまった。。。 |
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蔵王権現本堂へ向かう南尾根には大規模な二重堀切があります。写真は堀切3。土橋が明瞭です。両側は急斜面を降りる竪堀となっています。 |
同じく南尾根の堀切4。深さは4mほど、やはり竪堀となって両側の山腹に繋がっています。 |
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うっすらと残雪の残る蔵王権現本堂へ向かう堀底状通路。竪堀、というわけではないです。これが当時の通路なのか、後世に遊歩道として作られたものかはわかりません。 |
すわ、クマか!と思いきや、カモシカの足跡でした。どうも親子だったみたいです。見たかったな。 |
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これが黒川氏の祈願所、山岳密教寺院であった蔵王権現本堂跡です。暖かい正月とはいえ、ここまで来るとかなり寒いです。寺院と城郭の密接な関係が体感できます。 |
今日は元日だし、権現堂跡でお参りするソレガシ。今年こそ○○○・・・・。頑張れ、年男!(自爆) |
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本堂跡より見る景色。かなり高いのがわかるでしょう。中央の川は胎内川、左奥が鳥坂城(白鳥要害)、手前の峰が黒川城。中央右手の集落が黒川集落です。 |
この遺跡は、中世山岳寺院との複合遺跡でもあります。ここは山の中腹にある今蔵王堂跡。 |
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こちらは参道入り口にある前立堂跡。あちこちに礎石が転がっており、寺院遺跡としての白眉であります。 |
ここは役行者堂跡。女性はここまでしか入れなかったそうです。 |