江戸城は他の城址と決定的に異なる点があります。それは、「皇居」として天皇陛下をはじめ皇族の方々が住まわれていることです。
江戸城は主要な曲輪(本丸・二の丸・三の丸・北の丸)は曜日限定ながら公開されており、また皇居外苑も含めればかなり広い範囲が公開されているのですが、それでも未公開部分が多く存在します。道灌堀、富士見櫓、伏見櫓、乾門、将軍廟所などはぜひ近くで見たいところなのですが、これらは普段は天皇誕生日と新年の一般参賀くらいでしか見ることはできません。時々散策会などのイベントをやっていたり、事前申し込みをすれば見られる部分もあるとのことですが、いつでも気軽に、というわけにはいきません。
警備上の都合もあり致し方ないことは理解できますが、歴史的な遺構は国民の共有財産(その前に徳川家の私有財産か?)でもあります。警備に差し支えの無い範囲で公開の幅を広げて頂けるよう、ご検討頂けないでしょうか?