【鎌倉・源氏山公園(神奈川県)にて】 200310.26

「おい、オヌシ、ワシが誰だか分かっておるのか?」

「カァ?」

「ワシは武家の棟梁、征夷大将軍源朝臣頼朝なるぞ。いわばこの鎌倉のあるじぞ!きさま、そのワシの頭の上に乗るとは無礼千万、手討ちにいたす!覚悟候え!」

「カァーっ」

「は、はやくどけ!実はワシ、ここから動けんのじゃ。だ、誰か追い払ってくれ!梶原景時やある?比企、畠山、熊谷はどうした!上総広常は・・・・しまった、こりゃワシが殺してしもうた・・・」
「コァ〜コァ〜!バタバタバタ・・・」

「ふう、やっと去りおったか・・・これで一件落・・・アッ!ななななな、なんじゃこの烏帽子の汚れは!?ま、まさか下郎め、ワシの頭の上に粗相を・・・・ゆ、許せん!!」

「カァ〜っ カァ〜っ カァ〜っ・・・・」

埋もれた古城 表紙 上へ